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嫁の心得
註釋農家から武家に嫁いできた六尺を越える大女のいのは、祝言の日、自分をひとめ見て顔を曇らせた夫となる人をみてショックを受ける。嫁入りした高橋家は下級武士の家柄で、いのの持参金五十両が目当てだったのだ。やがて妻として、嫁としての幸せをつかみかけたいのだったが、ある日、夫・源之助が城下で討たれてしまう。家督を守るためいのは義父とふたり、敵討ちの旅に出ることになる。しかしそれは、敵が見つからねば帰れぬ明日をも見えない旅だった―。武家の嫁として凛として生き抜く、ひとりの女の生きざまを描いた傑作小説。第1回日本エンタメ小説大賞大賞作品。