埋もれた異能の業績と名匠たちの知られざる逸話(エピソード)を、緻密な調査で掘り起こす、もうひとつの映画史。日本映画を新たに読み直すことで映画史の豊潤な歴史が見えてくる――落ち穂拾いのような画期的映画論。
第1章 監督・佐分利信の発見に向けて 第2章 俳優ブローカーと呼ばれた男 第3章 清水宏をめぐる三人の監督 第4章 木村元保さんのこと 第5章 映画『母に捧げるバラード』について 第6章 ある合作映画の企画 第7章 『ある女の影』覚え書き
第8章 反共プロパガンダ映画からCIE映画まで 第9章 レッド・パージを生き抜いた男 第10章 世界はなぜ早川雪洲にひれ伏したのか 第11章 映画タイトルの世界へようこそ!映画タイトルと赤松陽構造 第12章 あんなに浪曲映画を楽しんできた僕たちなのに