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煽動者
石持浅海
出版
実業之日本社
, 2015-08-15
主題
Fiction / Mystery & Detective / General
URL
http://books.google.com.hk/books?id=4wX7DAAAQBAJ&hl=&source=gbs_api
註釋
そのテロ組織の名は「V(ブイ)」。目的は、
流血によらず現政府への不信感を国民に抱かせ、
その転覆をめざすこと。メンバーは平日、一般人を装い、
週末だけミッションを実行。各人はコードネームを用い、
お互いに本名も素性も知らない。僕――片桐も組織の一員で、
平日は30代前半の会社員、週末はコードネーム「春日」
として活動している。この週末、
兵器製造のため軽井沢の施設に招集されたのは僕を含め八人。
見た目は60代から20代まで、
やはり週末テロリストの男女が召集された。
施設は表向き企業の研修所となっており、
外部からの侵入は不可能。出入りの際は、
八人のメンバーの掌紋認証が記録される仕組みになっている。
今回のミッションは、<子供>という切り口から、
政府を揺さぶり、言わずもがな流血や殺戮をしない<兵器>
を製造することだった。
僕たちメンバーによる侃侃諤諤の作戦会議が終了し、
兵器製造に取りかかっている最中、
メンバーの一人が扼殺される事件が発生した。
施設は部外者の侵入は不可能、
テロリストが警察を呼ぶわけにはいかない。
犯人はメンバー七人のうちの誰かだが、
お互いに素性を知らないメンバー間でなぜ殺人が起こるのか、
誰も動機を説明できない。肝心の探偵役は不在、
つまり全員で推理をするしかない。そして組織の<兵器>
製造命令は絶対。
週明けには一般人に戻らなければならない刻限下、
閉鎖状況で犯人推理の頭脳戦が始まった――。