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後宮皇子
註釋女神信仰の宗主国エメリッヒ―。その現王の子でありながら皇子と認められず、『神の御子』として体よく虐げられてきたメルヴィン。彼を厭う王妃の命で気の塞ぐ淫らな務めもあったが、それでもその心は凪いでいた。二人の優しい異母兄、フェンネルとクライブがいたから。ところが18の年、メルヴィンの属していた『奥の院』が突然解体。行き場を失ったメルヴィンは、兄皇子たちの性妾として後宮へと連行される。「母からお前を守り、生き永らえさせるには、こうする他ない」―閉ざされた後宮で紡がれる背徳の官能。禁忌の兄弟相姦ロマンス!