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ひとりぼっちのソユーズ 第2話 前編
註釋「僕」は幼い頃に秘密の図書館みたいな部屋でユーリヤという女の子と出会う。
彼女が僕を「スプートニク」と呼んだ日から、
僕は彼女の衛星になり、まるで双子のように一緒に過ごす。
ユーリヤの夢は宇宙飛行士として月に行くこと。
月を目指していたのは、争いや国境のない世界に憧れていたからだ。
やがてスプートニクも、宇宙飛行士になって
二人で月に立つことを夢見るようになった。
だが、中学生になると、二人の心は離れてしまい、
国境線に背を向けるように別々に歩き出した。
そして、高校受験を控えた満月の夜——
二人の心はまた通じあった。
この日から、スプートニクの長い旅がはじまる。
月までの距離384,400キロメートルを遥かに超えてユーリヤと再会するという旅が
スプートニクは宇宙飛行士を目指してひたすらに走り続けた。
二人は何度も離れ離れになり、何度も再会した。
種子島で、星の街で、インドネシアの島で、月面で、そして——。

宇宙飛行士を目指す女の子と彼女に魅了された男の子の感動の物語が、待望のコミック化!


七瀬 夏扉(ナナセナツヒ):東京都出身。カクヨム他に投稿作品多数。

紀谷 圭吾(キヤケイゴ):漫画家、イラストレーター。

藍葉 悠気(アイバユウキ):脚本家。本作ではネーム制作を担当。