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島津義弘
註釋関ヶ原退き口の敵中突破で知られる島津義弘。人生前半を藩主である兄・義久と薩摩のため、群雄割拠する九州の纏めに奔走し、齢五十を越えての朝鮮の役では、敵に鬼石曼子と恐れられ、劣勢日本軍の殿として見事全軍撤退を成功させた猛将である。敗軍に与した関ヶ原合戦でさえも、退き口の勇猛さを以って、敵将・家康に本領を安堵させた知勇と、如何なる状況下においても戦い抜く勇武を兼ね備えたこの薩摩隼人の、戦神と家臣に愛され続けた波乱の生涯。