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朔と新
いとうみく
出版
講談社
, 2020-02-06
主題
Juvenile Fiction / General
URL
http://books.google.com.hk/books?id=AUrMDwAAQBAJ&hl=&source=gbs_api
註釋
兄の朔(さく)が1年ぶりに家へと帰ってきた。朔と弟の新(
あき)は、一昨年の大晦日、
父親の故郷で正月を迎えるために高速バスで仙台に向かい、
バスが横転する事故に巻き込まれた。朔は視力を失い、
盲学校での生活を送っていたのだ。
大晦日に帰省することになったのは、
新が母親と衝突したことが原因だった。
本来の予定より一日遅れでバスに乗ったのが、運命を変えたのだ。
中学時代、新は長距離走者として注目を浴びていたが、
ランナーとしての未来を自ら閉ざし、
高校に進学した後も走ることをやめた。
そんな新に、突然、朔が願いを伝える。
「伴走者になってもらいたいんだ、オレの」
激しく抵抗する新だったが、
バスの事故に巻き込まれたことへの自責の念もあり、
その願いを断ることはできなかった。かくして兄と弟は、
1本のロープをにぎり、コースへと踏み出してゆく――。
東京2020オリンピック・
パラリンピックをむかえるにあたり年、
ブラインドマラソンを舞台に、近いからこそ遠くに感じる兄弟、
家族の関係を描き切った一作。日本児童文芸家協会賞を受賞し、
2年連続で夏の読書感想文全国コンクールの課題図書に作品が選出
された、児童文学界屈指の書き手、
いとうみくが渾身の書き下ろし!