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檸檬の味
花房観音
出版
辰巳出版株式会社
URL
http://books.google.com.hk/books?id=CHYQEQAAQBAJ&hl=&source=gbs_api
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SAMPLE
註釋
梶井智弘はバツイチ独身の53歳。
働いている印刷会社の業績は年々悪化しており、一念発起して、
今はかつて志した作家を目指している。気分転換を兼ねて京都へ。
梶井基次郎の代表作「檸檬」に登場する丸善書店に行き、
書店内のカフェで作品にちなんだ檸檬ケーキを食べることにした。
そこで、「梶井基次郎が好きなんですか?」
と女性に声をかけられる。
薄化粧で眼鏡をかけている地味な女だが、顔立ちは整っていて、
美人の部類に入るだろう。真っ直ぐな黒髪は、
うしろでひとつにまとめられている。
薄いベージュのブラウスとチェック柄のロングスカート姿だ。
彼女は40歳の書店員・本井優菜。2人は意気投合する。
文学少女がそのまま大人になったような女性だったが、
ベッドの中では態度を豹変させて……。