ジーン・ウェブスターの小説「Daddy-Long-Legs」の新訳&完訳です。
孤児院で育ったジュディが、孤児院の理事の一人から援助を受けて、大学生活を始めます。ジュディは名前を明かさないその人を「あしながおじさん」と呼んで、返事のあての無い手紙を書き続けます。
一方的な手紙だけで構成された物語という特殊な形式ながら、ユーモアと機知に富んだ語り口、好奇心旺盛な楽しい描写、ラストへ向けての見事な展開など、年齢に関係なく誰もが楽しめる永遠の名作です。
作者本人の手による34点の挿絵もすべて収録し、挿絵中の英文も日本語化しました。特に手紙に出て来る書物や人名、引用文などに対する98ヶ所に及ぶ脚注も、本訳書の大きな特徴です。