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蹴りオンナ
文月芯
出版
スコラマガジン
主題
Literary Collections / Asian / Japanese
URL
http://books.google.com.hk/books?id=D86nDwAAQBAJ&hl=&source=gbs_api
EBook
SAMPLE
註釋
中年の安井康平は歌舞伎町の路地裏にある古い居酒屋でやけ酒を飲
んでいた。故郷を捨てて、東京に逃げてきたからである。
職場である町役場のお金を横領してキャバクラの女につぎ込んでい
たのだ。会計検査が近づき、横領がバレるのが確実になったため、
いっそ死のうと東京に出てきた。
そんな康平が妄想するのは女子サッカー選手・彩月奈々絵のこと。
サッカー界のアイドルスターは康平の憧れで、
むっちりとした尻たぶと、そこから伸びるしなやかな長い足、
プルプルと柔肉が波打つ白い太ももに魅了されてきたのだ。
そんな時、死神を名乗る男が声をかけてくる。
康平の命を取り上げさせてほしいという。
そこで康平はこんな条件を出した。「だったら、
彩月奈々絵とセックスをさせてくれ」。すると、
死神はおもむろに康平の金玉を揉んで呪文を唱え始め……。