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註釋「今日からここが、おまえの家だよ」。祖母の葬式の日、幼い紀野直実の手にのせられた鍵と優しい男の手。あの日から直実はひたむきに、自分の保護者となった外科医の氷室知之を慕い続けていた。優しい時間をともに過ごす二人。しかし直実が高校生になった頃から、知之の態度がどこかよそよそしくなる。とまどいを隠せない直実だったが、ある晩突然、知之に力ずくで抱かれてしまう。怖くて仕方ないはずなのに、直実は痛みとともに強烈な悦びを感じて――。