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エブリデイ・マジック ―あまいみず― (2)
註釋雨の鎌倉――傷心の三矢がふと立ち寄ったのは、アンティークや喫茶を扱っているらしい、ちょっと不思議なお店「エブリデイ・マジック」。 ずぶ濡れで訪れ、思わず泣き出してしまった三矢の話を、掴みどころのない雰囲気の店員・上狛は嫌な顔ひとつせず、穏やかに聞いてくれる。 初対面の相手に恥ずかしいところを見せてしまった、と我に返って恐縮する三矢に、上狛は唐突に「つきあおうか」と持ちかけてきた。 「恋人」として付き合うことになってから約一年。恋人であるはずの上狛に三矢は片想いし続けていて……。