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ウルトラマンと戦後サブカルチャーの風景
註釋

上原正三氏・桜井浩子氏、推薦!

「怪獣とは?問われれば、「僕自身」と答える。ウルトラマンとは?問われれば「僕自身」と答えるだろう。僕の心の中には良心と破壊願望の邪心が同居している。ウルトラマンは心の葛藤の記録。だから「ゲテモノ」と揶揄されても書き続けることができた。ツインテールの目線で。」——上原正三氏(脚本家)

「江戸川由利子を演じていた十代の頃、背伸びをして難解な本を読んだ。これはそんな私たちの青春時代から現代までを見つめる探求の書だ。整然と、そしてディープに広がる世界に引き込まれた。あの頃のように。」——桜井浩子氏(女優・コーディネーター)


昭和が生んだ最大のヒーロー「ウルトラマン」。

高度成長期の〈風景〉を取り込みながら、特撮というテクノロジーによって戦後日本人の願いを具現化しつづけた「光の巨人」は、先人たちから何を受け継ぎ、ポスト平成の現代に何を遺したのか——?

『ウルトラQ』から『80』までの昭和ウルトラマンシリーズを入り口に、戦争と映像の世紀だった20世紀の本質を徹底分析。注目の文芸評論家による、映像文化史・特撮論の決定版が、ついに刊行!


【目次】

序章 「巨匠」の後のテレビドラマ

第一章 ウルトラマンシリーズを概観する

第二章 ヒーローと寓話の戦後文化簡史――宣弘社から円谷へ

第三章 文化史における円谷英二

第四章 風景と怪獣

第五章 サブカルチャーにとって戦争とは何か

第六章 オタク・少年・教育

終章 エフェクトの時代の迷宮


【著者について】

福嶋亮大(ふくしま・りょうた)

1981年京都市生まれ。文芸批評家。京都大学文学部博士後期課程修了。現在は立教大学文学部文芸思想専修准教授。文芸からサブカルチャーまで、東アジアの近世からポストモダンまでを横断する多角的な批評を試みている。著書に『復興文化論』(サントリー学芸賞受賞作)『厄介な遺産』(やまなし文学賞受賞作)『辺境の思想』(共著)『神話が考える』がある。