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朝倉日本語講座
註釋方言は一定の地域社会に認められる言語体系である。しかし、身近な言い方に換えた場合には、「懐かしい故郷のことば」「地域で行われる言語活動の全て」「日本列島における言語生活の総体」「共通語と異なる地方語」などと言い得るだろう。また、方言は人間生活そのものであるとも言えるであろう。毎日の暮らしと一緒に考えていかなくてはならないからである。音声言語の不可逆性から見れば、方言は永劫に変化し止まることのない伝達機構と見なすべきものでもある。そんな厳しさがあるからか、哀惜をもって見つめないではいられない魅力的な対象となっているのであろう。本巻では、それぞれの章において、方言の諸問題と今後の課題が、世界的な研究水準にも目配りしつつ述べられている。