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「鎖国」を開く
註釋ヨーロッパに近代文明が勃興してくる500年ほどの歴史過程を視野にいれ、同じほどの長期のタイム・スケールで、日本を見直す。そのようなグローバル・ヒストリー(地球史)の観点にたって江戸時代を見直したのが本書である。「鎖国」といわれた江戸時代には、アジアにもヨーロッパにも開かれた窓があった。象徴的には、長崎であるが、ほかにも対馬、松前、琉球などの窓が開いていた。それらの窓を通して、鎖国時代の日本を外側からも内側からも眺めている。