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明清福建農村社会の研究
註釋本書は、明末以降の華中・華南地域の農村社会で広汎に展開した抗租―小作農民である佃戸の地主に対する佃租(小作料)納入拒否闘争―について、その社会経済的な特質を中国の東南沿海に位置する福建省を地域的対象として考察するとともに、抗租に関連するいくつかの問題、すなわち国家権力の対応、郷村システムの形態、さらには佃戸の特異な行為(図頼)について検討を加えることで、明清時代の抗租をめぐる具体的な歴史像を構築しようと試みたものである。