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『孫子』
註釋はなばなしい戦史もなく、必勝の極意もない。二四〇〇年前に生まれたそんな小さな書物が、今なお「最高の兵法書」でありつづけるのはなぜか。注釈を施した三国志の英雄曹操、旗印とした武田信玄から、一八世紀のイエズス会士、アメリカ海兵隊指揮官、労働組合活動家にいたるまで、おびただしい数の読者はそこに何を読み取ったのか。前近代中国・日本における受容はもとより、近現代における世界的規模での「聖典化」にも着目、広い視野のもとに『孫子』の読書史を追跡する。さらに、平安時代写本『群書治要』に収録された『孫子兵法』、勝敗を決定づける原理を解明する「形篇」「勢篇」、現存最古の翻訳である西夏語訳などをとりあげ、その珠玉のことばを味読する。