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註釋一通の手紙に呼びたてられるように、ダーシー・ボーディンは
はるばるスペインのサン・ソリトの地までやって来た。
手紙には名門一族に名を連ねるラモーンの兄フリオの署名がある。
王立音楽院時代、ラモーンはダーシーに熱をあげていた。
だが、ある日、ダーシーの車が交通事故にあい、
同乗していたラモーンは大けがをして、下半身不随となったのだ。
フリオは彼女と出会うや、男らしい眉を強くひそめ、
あろうことか、君は車椅子の弟と結婚すべきだと言い放った。
ダーシーが、兄のフリオに心を奪われているとは想像だにせず。