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萩の寺
花房観音
出版
スコラマガジン
主題
Literary Collections / Asian / Japanese
URL
http://books.google.com.hk/books?id=UujWDwAAQBAJ&hl=&source=gbs_api
EBook
SAMPLE
註釋
「沢倉蒼」こと田中勉は53歳の小説家。
30歳の頃に脱サラして官能小説を書き始めた。
妻に愛想を尽かされ、今は独り身。
2年前に京都に移住して時代小説に挑戦し、『萩の寺』
を上梓した。本を売るために書店回りをしたが、
SNSで有名なアイドル書店員には素っ気ない態度を取られる。
肩を落とした勉に声をかけてきたのが店員の葉月沙苗だった。
彼女は長い髪の毛をうしろでくくり、
カーディガンとジーンズで眼鏡をかけていた。化粧は薄く、
身体は太っているほどではないが肉付きはよくて、
抱き心地がいいかもしれない。色気はないが、
実際の行為になるとこういう女を豹変させるのが面白みがある……
などと勉は勝手に分析してしまった。39歳の彼女は官能小説家・
沢倉蒼のファンだった。
必死に本を宣伝してくれた沙苗に惹かれた勉は、
人妻と知りながら逢瀬を重ねるが……。