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英雄と詩人
註釋著者はエッセイという形式の意識的な発見に従って、批評家、鑑賞家としての子規の自虐を論じた一文を冒頭におき、時代の内なる浪曼的なるものに興味を示しつつ世界の文芸事情に言及する。とくにシュレーゲルやヘルダーリンを中心とするドイツロマン派への関心とイロニーについての考察は独特のものがある。そして収録十二篇の最後にナポレオンの悲劇の意味を考える「セントヘレナ」を配した本書は、若き文芸批評家として出発した著者の資質をよく伝える評論集と言える。