登入選單
返回Google圖書搜尋
大衆社会の政治経済学
註釋普通には「大衆」とか「大衆的」という言葉は親しみを込めて使われることも多いが、いわゆる大衆社会論では衆愚政治、コンフォーミズム(体制順応主義)などといったように否定的な意味で使用されるのがもっぱらである。事実、分析的にみればそういた側面も多々あるが、むしろ否定的にみえるもののなかに、あるいはその傍らに肯定的な要素を見出していくことが大切ではないか。つまり、「大衆から市民へ」という視点である。現にそうした条件は前進しつつあるようにみえる。これは著者の期待であるとともに、大衆の一員としての自己確認でもある。