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夕方までに帰るよ
註釋偽りの幸せは、絶望の味がする。

ーーひきこもってしまった、僕の姉。優しく完璧だった姿は、もう、見当たらない。

ありのままの自分で誰かと繋がることなんて、もはや幻想でしかないこの世界で、

行き場のない虚無感に立ち向かった、作者初の長編作品!


ひきこもってしまった姉、カルト教団らしき怪しげなクラブ活動に熱を上げる父母、そんな家族と真正面から向き合えない「僕」......。壊れかけた一家を通して描かれる、誰かと繋がっていたいのに誰とも「本当」にはつながれないすべての人に贈る、99%の絶望と1%の希望の物語。