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誰もいないはずの聖夜に(ハーレクイン・プレゼンツ スペシャル)
註釋離婚した両親に捨てられたのは、13歳のクリスマスの朝だった。
以来ケイラは、寂しさが募るこの季節が大嫌いだった。
今年はどうやり過ごそうかと、仕事中も暗い気分で思案していると、
思いがけずも、上司から休暇返上の出張命令が下された。
新しいクライアントから、条件つきで仕事の依頼があったというのだ。
“1週間うちのリゾートに滞在して、キャンペーンを企画してほしい”と。
浮かれ騒ぐ街から逃げ出す、またとない口実だわ。ケイラは快諾した。
雪に埋もれたコテージで、クリスマスが終わるまで隠れていよう。
リゾートのオーナー、ジャクソンがどれだけハンサムだろうと、
仕事に没頭するケイラにはなんの支障もないはずだった。
当のジャクソンは、まったく逆の考えを抱いていたとしても。