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デリダ
註釋形而上学や伝統が、内部/外部、自己/他者、真理/虚偽、善/悪、自然/技術、男/女、西洋/非西洋などと階層秩序的二項対立を立て、支配的な項の純粋現前を追求することには、そうした思考ではとらえられない「他者」を排除する欲望が潜んでおり、脱構築的思考はその欲望を暴き出そうとする。しかし脱構築とは否定に終始するニヒリズムではなく、他者を他者として受け入れ、その呼びかけに応え、決して現前しない「正義」の到来を志向する。それは哲学、芸術から政治、倫理、法、宗教などあらゆる営為をとらえ直す、ラディカルな「肯定」の運動である。