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司馬遼太郎の幕末・明治
成田龍一
其他書名
『竜馬がゆく』と『坂の上の雲』を読む
出版
朝日新聞社
, 2003-05-25
ISBN
402259828X
9784022598288
URL
http://books.google.com.hk/books?id=bRcsAQAAIAAJ&hl=&source=gbs_api
註釋
歴史小説は“史実”か“虚構”か、という対比には意味がない。作家も歴史家も、自分の生きている時代のなかで、ある時代を切り取り、対象として書く。歴史を描くうえで、両者の差はない。史実が書かれているかどうかではなく、記述の“作法”に意味がある。本書では、「国民作家」司馬遼太郎作品のなかでもとくに人気の高い『竜馬がゆく』と『坂の上の雲』を、作品全体を通してたんねんに読み込んでいく。2作品で司馬が書いた、あるいは書かなかった幕末・明治を、小説の対象となった時代・小説が書かれた時代・そしてわれわれが読んでいる今現在=「三つの時間軸」で読む、はじめての試みである。読み手が“いま”を背景に、作品をどう読むかも問われるのだ。