登入
選單
返回
Google圖書搜尋
アローナの嫁取り祭り【分冊版】 商家の三男坊と食堂の娘
早瀬 美夜
出版
天海社
, 2021-12-08
主題
Literary Collections / Asian / Japanese
ISBN
4295310441
9784295310440
URL
http://books.google.com.hk/books?id=e45SEAAAQBAJ&hl=&source=gbs_api
EBook
SAMPLE
註釋
砦を抱き、騎士が駐屯する国境の街・アローナの収穫祭は、「
嫁取り祭り」ともいわれている。
祭りの日に想いが通じ合った二人は、
生涯仲睦まじく暮らせるという。
アローナの宵祭りをめぐる市井の男女の恋の行方。
街の食堂『跳ねる仔馬亭』
では看板娘マリアの明るく元気な声が響いている。
昼の遅い時間に店を訪れたのは、
裕福な商家の三男で家業を手伝うセリオス。五年前、
マリアが学校を卒業して以来、ずっと通ってくれている常連だ。
末っ子で「妹がほしかった」というセリオスは、
マリアをそう見ているのだろう、何かと気にかけてくれている。
そんなセリオスを兄のように慕っていたマリアだったが、
いつしかセリオスを男性として意識するようになる。
まもなく宵祭りがはじまる。ふいにセリオスが「
宵祭りで逢ったら、一緒に屋台のものでも食べよう」
とマリアを誘った。宵祭り――。
セリオスはその意味をわかっているのだろうか? 考えすぎだと自分の気持ちを抑えながら、
それでもマリアは祭りの二日目に、
せいいっぱいおしゃれをして出かけたのだが……