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亡国への抗論
註釋「下野の百姓」田中正造は、1913年谷中村で没するまで、まさに農民のために闘い続けた。その行動の全容を示す『田中正造全集』に収載された膨大な資料のなかには五千通を超える書簡が含まれている。自ら「手紙運動」と称して足尾鉱毒問題にかかわる通信を精力的に重ねた証跡と言えよう。全集完結から二十年、新発見の書簡二百余通と論稿をまとめた本書は、彼の生涯の未解明部分に光をあて、そこに貫かれた「亡国」に抗する厳しい思念を浮き彫りにする。