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日本酒の世界
小泉武夫
出版
講談社
, 2021-11
主題
Reference / Yearbooks & Annuals
ISBN
4065263158
9784065263150
URL
http://books.google.com.hk/books?id=hS-szgEACAAJ&hl=&source=gbs_api
註釋
縄文時代中期のデンプン酒に始まり、農耕の神に捧げた弥生時代、
平安時代から熱燗を嗜み、戦国の世では酒で契りを交わし、江戸時代には新酒を求めて番船競争まで繰り広げる――。
古来、誕生から葬式まで、一生の儀礼にも欠かせないほど愛されてきた日本酒は、
いかに発生、発達してきたのか。
日本書紀や古事記など豊富な史料をもとに、時代ごとの「味」を調べあげ、
日々の暮らしと酒嗜みの変遷も考察。造り酒屋に生まれた発酵学の第一人者だからこそ書けた、日本酒大全!
(内容の一部)
〇酒の肴のは、平安時代は衣類や武器のことだった!?
〇「ぐい呑み」は「ぐい!」と呑んでで、酒を喉ごしで味わうことから誕生した。この酒器でしずしずすすると、味の深さが半減する!
〇太平の世は辛口が流行り、乱世や不景気では甘口が流行るという論拠は?
〇酒宴の宴会は、神さまのご機嫌取りのために、滑稽な余興がうまれた!
〇酒の匂いを表現する語は70以上!
などなど、史料に基づいた豆知識も豊富に収録。
目次
はじめに
第一章日本の酒の誕生
第二章神の酒から人の酒へ
一、神の酒、人の酒
二、風土記と万葉の酒
三、『延喜式』と朝廷の酒
第三章日本酒の成長と成熟
一、僧坊の酒、酒屋の酒
二、元禄の酒、江戸の酒
三、近代日本酒の誕生
第四章酒と社交と人生儀礼
第五章酒商売ことはじめ
第六章酒を競う
第七章日本酒と器
第八章日本酒、その嗜好の周辺
おわりに
学術文庫版あとがき
*本書は1992年11月に中公選書より刊行された『日本酒ルネッサンス民族の酒の浪漫を求めて』を改題、加筆修正したものです。