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そうだ、高野山がある。
片山恭一
小平尚典
出版
株式会社アドレナライズ
, 2017-01-16
主題
Fiction / General
URL
http://books.google.com.hk/books?id=hc8KDgAAQBAJ&hl=&source=gbs_api
註釋
世界遺産である聖地「高野山」……人々は高野山へ向かう。
様々な思いを込めて。
なぜかくも多くの人々を、高野山は惹きつけるのだろうか。
おそらく私たちは、
自分たちが生きている世界に欠けているものを、
高野山という場所に、
弘法大師空海という超人的なキャラクターに、
半ば無意識のうちに、半ば本能的に求めているのだ。
消費社会で満たされないもの、お金で買えないもの。
形のないもの。科学や技術のカバーできない領域にあるもの。
知性や理性を超えたもの。
合理的な認識や判断ではとらえそこなってしまうもの。(
本文より)
不世出の思想家〈弘法大師空海〉
と山の深い神秘に導かれた小説家は、高野山を訪れる。真言、
曼荼羅、生と死、宇宙の実相、
そして近代システムへの疑義についての思索を、
多数の写真と共に掲載した紀行。なお、
単行本ではモノクロだった写真を、
この電子版ではフルカラーで収録している。
●片山恭一(かたやま・きょういち)
1959年愛媛県生まれ。福岡市在住。九州大学農学部卒。
1986年に「気配」で文學界新人賞を受賞。
2001年に発表された『世界の中心で、愛をさけぶ』(小学館)
は映画化されて大ヒット、「セカチュー」
と略され流行語にもなった。その他に『
きみの知らないところで世界は動く』『ジョン・
レノンを信じるな』(小学館)、『死を見つめ、生をひらく』(
NHK出版)など著書多数。
●小平尚典(こひら・なおのり)
1954年福岡県生まれ。写真家、フォトジャーナリスト。
日本大学芸術学部写真学科卒業。欧州を放浪後、
エディトリアルカメラマンとして数多くの雑誌で活動。
1980年、新潮社「FOCUS」
誌専属カメラマンとして創刊に参加。1987年、
米国ロサンゼルスに移住。2009年に帰国後は、
米国での経験を生かし、メディアプロデューサーとしても活躍。
安西水丸氏との共著『彼はメンフィスで生まれた』『
アトランタの案山子、アラバマのワニ』の他、『おやさと写心帖』
など著書多数。公益社団法人日本写真家協会会員。
早稲田大学理工学部非常勤講師。