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プロレス社会学のススメ
註釋プロレスを語ることは今の時代を語ることである―。
ベテランプロレス記者であり社会学講師の顔も併せ持つ斎藤文彦と、世相を独自の視点で斬る「時事芸人」であるプチ鹿島。
COVID19の感染拡大により社会全体が混乱し新しいやり方を模索する中、この二人の最強タッグがプロレスを切り口にコロナ時代を読み解くヒントを語りつくす一冊。
『KAMINOGE』の人気連載対談シリーズがついに待望の初書籍化!

【目次】
第1回プロレスにおける無観客試合
第2回 WWE史から学ぶ“社会集団"としての組織論
第3回 NWA史から見る“権威"とはいかにして作られるのか?
第4回 “権威"とは、歴史の対立構造や価値基準によって作られる
第5回情報の確認と検証がされないまま“真実らしきもの"が作られていくネット時代
第6回女性の地位向上や男女平等が叫ばれている現代社会とプロレスの関係性
第7回 “ウォリアーズ世代"はイチから自己プロデュースができた時代の最後のスーパースターたち
第8回 “ガチ"という言葉の意味
第9回プロレスから学んだマイノリティの意識
第10回アンダーテイカー完全引退で考える“怪奇派"のルーツ
第11回馳浩と山田邦子の和解から振り返る『ギブUPまで待てない!!』
第12回独自の発展を遂げた日本の活字プロレスメディア
第13回プロレスから学ぶ「疑わしい情報」の取り扱い方
第14回 “企業プロレス"全盛のいまこそWCWの歴史を紐解く
第15回ヘイトクライムとプロレス社会
第16回プロレスラーと引退
第17回東京五輪とは何だったのか?

【著者プロフィール】
斎藤文彦(さいとうふみひこ)
1962年東京都杉並区生まれ。プロレスライター、コラムニスト、大学講師。オーガスバーグ大学教養学部卒業、早稲田大学大学院スポーツ科学学術院スポーツ科学研究科修了、筑波大学大学院人間総合科学研究科体育科学専攻博士後期課程満期。在米中の1981年より『プロレス』誌の海外特派員をつとめ、『週刊プロレス』創刊時より同誌記者として活動。海外リポート、インタビュー、巻頭特集などを担当した。著書は『プロレス入門』『昭和プロレス正史上下巻』『忘れじの外国人レスラー伝』ほか多数。

プチ鹿島(ぷちかしま)
1970年長野県生まれ。大阪芸術大学放送学科卒。「時事芸人」として各メディアで活動中。新聞14紙を購読しての読み比べが趣味。2019年に「ニュース時事能力検定」1級に合格。2021年より「朝日新聞デジタル」コメンテーターを務める。コラム連載は月間17本で「読売中高生新聞」など10代向けも多数。「KAMINOGE」は第2号から連載。著書は『教養としてのプロレス』『プロレスを見れば世の中がわかる』『芸人式新聞の読み方』『芸人「幸福論」格差社会でゴキゲンに生きる!』他。ワタナベエンターテインメント所属。