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長崎殺人事件
註釋作家・内田康夫のもとへ名探偵浅見光彦宛ての手紙が届いた。差出人は松波春香という長崎県在住の女性で、殺人容疑をかけられた父を助けて欲しいというものだった。早速、浅見の所へ連絡を取ると、彼は偶然にも長崎にいた。浅見もまた、兄・陽一郎の要請でグラバー園で発生した二件の連続殺人事件を追っていた。死者が遺した“蝶々婦人の怨み”とは?「三浦環」像の左手首にかけられたペンダントの謎とは?名探偵・浅見光彦さえも翻弄する意外な真相。シリーズ屈指の名作と謳われる長編本格推理。