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はざまのわたし
註釋つねに私は「はざま」の中で葛藤し、苦しみつづけてきた──。
在日コリアンの家庭に生まれた小説家・深沢潮がつねに感じてきた違和感と劣等感の正体を、「食」を手がかりに解き明かしていく連作エッセイ。

【いとうあさこさん(タレント)も絶賛!】
「食べることは生きることであり、生きてきた軌跡の断片をこのエッセイに書いた」
私も人生の中で“食”がとても大切。だから“食”を思い出すと、そこに人生の話が勝手についてくる。それにしても深沢さんの見てきた、感じてきたことと私のそれはまったく違うはずなのに、共通点が多いのは中学高校の同窓生だから!?
「聖子ちゃんカット」「水銀の体温計を細工して熱あるふり」──「遺伝的にコレステロール値が高くなりやすい」まで似ている(笑)

【本書の目次より】
第一話愛しのキムチ
第二話珈琲を飲むとき
第三話寿司におもう
第四話カップ麺を食べ続ける
第五話酒とともにうたう
第六話嗚呼(ああ)、フライドチキン
第七話肉をともに食べるひと
第八話ゆで豚を前に
第九話ベーグルにクリームチーズたっぷりで
第十話手作り、のチョコレート
第十一話ダイエットとの長い付き合い(前編)
第十二話ダイエットとの長い付き合い(後編)
第十三話ホテルでアフタヌーンティー(前編)
第十四話ホテルでアフタヌーンティー(後編)
第十五話サンドウィッチを片手で
第十六話しめは、ヌルンジかお茶づけか

【著者略歴】
1966(昭和41)年、東京都生まれ。2012(平成24)年「金江のおばさん」で「女による女のためのR-18文学賞」大賞を受賞。受賞作を含む連作短編集『縁を結うひと』(新潮文庫)を始め、『ひとかどの父へ』(朝日文庫)、『緑と赤』(小学館文庫)、『海を抱いて月に眠る』(文春文庫)のような在日の家族が抱える「答えの出ない問い」に向き合う作品や、現代女性の価値観に切り込む作品を次々と発表。既刊書には『かけらのかたち』(新潮文庫)、『乳房のくにで』(双葉文庫)、『私のアグアをさがして』(KADOKAWA)、などがある。
最新作『李の花が散っても』(朝日新聞出版)は李氏朝鮮最後の皇太子となった李垠と結婚した梨本宮家の長女・方子の運命を経糸にして、大正時代から戦後までの日韓関係の複雑な側面を描きだし、読書界の話題となった。