神田の材木屋を営む天満屋専右衛門は、五十を迎えた頃から、女房のお静に夜の行為を拒まれ始めていた。そう言えば女房以外の女を知らない、と人生を思い返した専右衛門は、生まれて初めての女郎買いを試みる。早速でかけると、道端にいた易者・相庭構精斎に「よろしければ、色道のご指南もいたしますぞ」と声をかけられる。いろいろと指南を受けた専右衛門は、素人の女を構精斎から紹介され、教わった性技を実践してみることに。薄暗い部屋で女をよがらせ、昇天させることに成功し喜ぶ専右衛門だったが、実はその女とは……。