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石の肺
註釋著者を襲うアスベスト曝露による胸膜炎。喘息の大発作。止まらぬ咳、熱、重い疲労感。不安と鬱...。自身の電気工時代の体験を振り返り、被害の最前線を再び歩いた作家が、職人仲間の肉声を交えながら「静かな時限爆弾」と呼ばれるアスベスト禍の実態を明らかにする。苦しみ続ける被害者の訴えと、この国と社会の姿を記録した傑作ノンフィクション。