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忘れられた日本憲法――私擬憲法から見る幕末明治
畑中章宏
出版
株式会社亜紀書房
, 2022-06-21
主題
History / Asia / Japan
URL
http://books.google.com.hk/books?id=rtp9EAAAQBAJ&hl=&source=gbs_api
註釋
私擬憲法には、幕末維新を越えてきた民衆の「こころ」と「
からだ」に裏打ちされた夢や希望が映し出されている。(中略)
明治の憲法草案を、貴重な民俗文化と捉えて、
その意味を考えていきたい。
――本文より
明治22年に「大日本帝国憲法」が発布されるまで、
日本には国会もなく、憲法もなかった。そして、
多くの日本人が自ら憲法を構想した。
戊辰戦争に敗れた米沢藩士、西南戦争に駆り出された者たち、
自由民権運動の担い手たち、地方の豪農、商人……彼らは集まり、
書を読み、議論し、政府に建白書(嘆願書)
として憲法草案を提出している。
それら「私擬憲法」は、死刑廃止、男女ともの参政権、
天皇リコール論、著名な「五日市憲法」や、
明治天皇のブレーン元田永孚のものまで多種多様だ。
《自分たちらしい国づくりを目指して――。》
現実は変わらないものではなく、自ら作り上げるもの。
明治人たちの夢を追う、歴史ノンフィクション。