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註釋音素材、音程、音階、旋法といった音楽理論の基本的概念を基礎として、20世紀音楽全体の音楽を分析的に考察する一冊。20世紀音楽全体の音楽理論からの入門書として、アメリカの音楽大学等でのテキスト使用の実績がある。
バルトーク、ドビュッシー、メシアン、リゲティなどの作曲家の作品の譜例が豊富に掲載されているため、本文で解説されている内容や技法が、どの作品のどの部分にどのような形で用いられているのかを確認しやすい。
また、第2章・第3章で論じられる「インターヴァル・サイクル」から、第4章での「シンメトリー」や「軸」、そして第5章で扱われる「旋法」にいたるまで、様々な角度の概念や技法が紹介されており、20世紀音楽を理解するうえでの入門書として大いに活用できるだろう。さらに、翻訳に際して巻末に「用語集」を追加し、より理解が深まるよう配慮している。