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含羞の画家オチ・オサム
註釋福岡市美術館にて
「オチ・オサム展」開催中!
~2024/3/24(日)


オチ・オサムの球体と桜井孝身の眼きらめく感性と天才的発想
二人のきずなが世界の「九州派」(1950~60年代)へと導いた。


福岡を拠点とする前衛美術集団「九州派」の主要メンバーオチ・オサム(桜井孝身と共に主導)。地方から東京に打って出るというその激しく熱い活動の原点はどこにあったのか。
オチ・オサムの伴走者であり同時代を鋭くみつめた越智順子の、知られざるオチ・オサム像と、長年ことばを交しあった思想家・森崎茂(2023年1月没)を通して語る片山恭一によるオチ・オサム論。



オチは喋りたくないのです。それは語らぬ方が遥かに豊穣であり真実があるからなのです。ですから作品に思いを込め作品で語りつくし、作品を通してこの世界と人間を問いたいのです。その一心以外ありえなかったのです。(越智順子)


ベラスケスの絵に描かれた人物たちは、画家自身を含めて全員が、フーコーがいうところの古典主義時代の表象空間に囚われている。こうした人物たちのあり方は、たしかに森崎さんがメモのなかで示唆しているように、オチ・オサムの作品のタイトルにもなったサルトルの戯曲と似ているかもしれない。(片山恭一)