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山桜記
葉室麟
出版
文藝春秋
, 2016-07-10
主題
Fiction / Historical / General
URL
http://books.google.com.hk/books?id=tw3NDwAAQBAJ&hl=&source=gbs_api
註釋
全七作からなる歴史小説短編集。 豊臣秀吉による朝鮮征伐の前半・文禄の頃、
一通の文箱が博多の津に打ち上げられ、秀吉の許に届けられた。
中の手紙は半島に渡った夫を思う妻のものであった。
興味を持った秀吉はその女を名護屋に呼び寄せたが……(「
汐の恋文」)。 関ヶ原の戦いの前に大坂方の人質になるのを拒み、
火を放って果てた細川ガラシャ。
その嫁である千代はガラシャと死を共にせず生き残った。
細川忠興の嫡男・忠隆は、
父の命に背き千代を離縁せずにいたため、
遂には廃嫡されてしまう。
しかしその後も忠敬は千代と共に暮らし続ける(「花の陰」)。 戦国時代や江戸時代の女性・
夫婦の旧来の像に著者独自の新鮮な解釈を投げかける、
珠玉の短編集。