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『葉隠』の武士道
山本博文
其他書名
誤解された「死狂ひ」の思想
出版
PHP研究所
, 2001-12-14
主題
Philosophy / Eastern
ISBN
PKEY:56961940210120230009
URL
http://books.google.com.hk/books?id=vNJvEAAAQBAJ&hl=&source=gbs_api
EBook
SAMPLE
註釋
「武士道と云は死ぬ事と見付たり」——あるべき武士道を説いた「
死狂ひ」の書として、高く評価されてきた『葉隠』。
だが泰平社会を無難に世渡りした著者・常朝に「死の哲学」
などあったのか。佐賀藩・鍋島家の〈豪気な家風〉とは対照的に、
勇ましいだけの言葉で飾られた常朝の思想。
それは生き抜くための思考を放棄した、老人の「たわ言」
に過ぎなかった。本書は、その「机上の空論」を暴き、
正体を明らかにする。武士は人から軽んじられた場合、
幕府の法に背き、
自分の命を懸けてまで名誉を守ることを要求された。
そのような本物の武士(曲者)たちの姿を描き、「武士の心性」
とは何かに迫る。誤解され続けた「葉隠武士道」
に新たな見地を拓く一冊。 【主な内容】戦国武将・鍋島直茂/慈愛に満ちた二代藩主・
鍋島光茂/武士らしさとはなにか/死への渇望/『葉隠』
の女性たち/赤穂事件と武士の「一分」/
武士道は死ねばよいのか/処世術としての『葉隠』 ……など 【PHP研究所】