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虐げられた令嬢は、冷徹な王弟の献身で愛に目覚める
朝陽 ゆりね
出版
天海社
, 2022-06-01
主題
Literary Collections / Asian / Japanese
ISBN
4295313270
9784295313274
URL
http://books.google.com.hk/books?id=xGxxEAAAQBAJ&hl=&source=gbs_api
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SAMPLE
註釋
今やこの屋敷に、
エメロードが主の実娘であることを知る者はいない。
エメロードは、使用人同様——いや、
さらにひどい扱いを受けている。サルファス男爵家を仕切るのは、
エメロードの継母サビーヌと連れ子のラニエ。
母を亡くしてからわずか三か月、父はサビーヌと再婚した。
その父も、心の病で遠い州端の教会病院に入院させられている。
あれから四年半。サビーヌが意に反する者を次々と解雇するため、
使用人たちの顔ぶれもすっかり入れ替わってしまった。
いじめ抜かれて心も麻痺してしまったエメロードのもとに、
ある日、国王の側妃として迎えたいとのお触れが届く。
王妃に子ができないためだというが、
一度も面会したこともないエメロードは戸惑い、
継母と義姉はヒステリックに喚き立てる。
誰もが現実を受け入れられないまま、
翌日エメロードを迎えに来たのは、国王の異母弟ジルベスト。
政争を避けるため臣籍降下したジルベストは、
エメロードに代わってラニエを側妃にと抗議するサビーヌに冷徹に
対応し、エメロードを城へと導いた。
国王一家と対面を果たしたものの、お渡りがまったくない日々、
エメロードを気にかけてくれるジルベストに、
エメロードは少しずつ心を開いていく——